2007年3月8日木曜日

サヨナラツートンCOLOR

僕がいま持っている携帯電話の色は茶色です。
一ヶ月ほど前に、充電池の入ってるところのフタがなくなってしまい、ショップに行って購入しようとしました。ところがところが、ぼくのモデルのケータイは生産をちょうど停止していて、まったく在庫が無いときたもんだ、お姉ちゃんがさ。
頭の中に、ちっちゃい“?”やどでかい“?”がゴチャゴチャして、は? と何度も聞いてみる。“え、なんで? これ去年の12月に買ったばかりの新しいヤツですよ、ヤツじゃん、ヤツだぞ、責任者呼んで来い!” いつも派手に宣伝してるくせに、なんじゃそのアフターケアは!
“あ いにくただいま、店長が不在でして、副店長のわたくしめが事情をお伺いいたします”とやってきた。ほんとに在庫がなくてほんとに申し訳ございません、3月 になれば生産を再開する予定ではありますが…。 なんだか話しにならず、平行線。 じゃ、そのあてにならない生産再開まで、電池パックむき出しで使えって こと? は? こんな状態で使用してて故障したら、お宅さん弁償してくれんの?
―――ぼくはヤクザじゃないぞぅ
もっともな一客の意見にた じろぐばかりの副店長。 …では、と渋々ポケットからケータイをだした。“わたくしがプライベートで使っている携帯電話がちょうどお客様の色違いですの で、生産再開して在庫が入るまでお貸しいたします…” 色は白。 ほー、いいの? ありがとさん。
それから店を出るまで“くれぐれもわたくしの私物ですので、どうか傷つけたり紛失したりなさらないよう、どうか、くれぐれも、どうか…”と3回ほど念をおされた。あれ、俺が去年にケータイなくしたこと知ってんのか?
フタをパチッとして、おー悪くない。むしろおしゃれな着せ替えケータイ。
あれから1ヶ月が過ぎて、“在庫が入りました”と連絡がきました。これはこれでなじんできたのに、白いフタ。サヨナラからはじまることがあるんだよ、たくさん。
これも、なくさなきゃいいだけのおはなし。